■およそ2500年前の北インド、戦乱の世を生き抜かなければならなかった弱小国・シャカ国の王子としてお生まれになったお釈迦さま。その産声と伝えられるお言葉が、この「天上天下唯我独尊」です。■人はだれもが、かけがえなく尊い存在である――。■人種、性別、身分、家柄はむろんのこと、学歴、職歴、知力、体力、年齢、思想の差などによって人は優劣をつけられるべきでない。あなただけに与えられた価値を生かし、この世での役割を見つけ、全うすることができる――。■お釈迦さまは、この世で発せられた最初のお声で、そんな真理をお説きになられたのです。■一見あたりまえ、それでいて有史以来机上の理想論だった「個性の尊重」も、近年ようやく世に浸透し始め、今ほど個性が重んじられる時代は、かつてなかったように思えます。■戦乱さながらのコロナ時代を生き抜くために今、「個性」が求められています。そして個性を貫くために、時に「変化」する強さを持つこと。シャカ国は、変わることができなかったために、国を残すという使命を全うすることができず滅びました。■コロナによる職業転換や、加齢や病気による体調の変化、成長に伴う家族の形の変化――人は変化を受け入れることが苦手ゆえに、日々、苦しみますが、四苦八苦の世を生き抜くために、必要な強さでもあるのです。■お彼岸は、今を生き抜く私たちを応援してくださるご先祖さまを想い、現世を幸せにする期間。よきお参りとなりますよう、寺内一同、心より願っております。 合掌
功徳院住職 松島龍戒
謹啓皆々様におかれましては、ますますご健勝でお過ごしのこととお慶び申し上げます。
去る2月3日、当山ご本堂にて節分星祭り護摩祈願法要をご修法し、皆さまが今年一年、
平穏ご無事でお過ごしいただけますよう、謹んでご祈念させていただきました。
新型コロナウイルスの感染再拡大が深刻な状況を受け、本年も無参列という形式での
節分法要となりました。法要参列を楽しみにして下さったかたには、本当に申し訳なく
思っておりますが、功徳院と致しましては感染拡大予防を第一に、皆さまの安心安全に
万全を期し、今後も状況を注視しつつ対応をして参る所存です。皆さまには、
引き続きご不便をおかけ致しますが、ご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
困難多き本年、皆さまへの招来福徳を心よりご祈念申し上げます。 合掌
令和4年2月吉日
功徳院 住職 松島龍戒
功徳院一同で祈願札を作成、ご本堂に祀り、2月3日11時、法要厳修致しました。
法要当日、インターネット中継された動画は上の写真をクリックしていただけますとyoutubeにてご覧いただけます。